彼岸、パイナップル、逆さで置いておく。

春のお彼岸。

春分の日の前後を指します。彼岸というのは、岸の向こうの意。来たるべきときに、無事に渡れるように、祈るのだそうです。






彼岸には、果物もお供えする

彼岸には、ぼた餅などと一緒に、果物も供えられるのは、全国共通だと思います。

こんな風になったものをよく目にします。

売値と中身のバランスを考えて、けっこう悩むところ。色味のバランスも無視できませんしねぇ。写真は黄色が若干強くなりそうな気もしますけど。







山形県ではこの時期、パイナップルがよく使われます。

山形では、春彼岸にパイナップルが供え物によく使われます。前もって注文をまとめておくくらい、彼岸の時期はパイナップル、が当たり前な感覚があります。とはいえ、量は、以前ほどではなくなっているでしょうけれども。昔からの名残です。


僕の住む南陽市では、葬儀場さんにパイナップルを納めている八百屋さんたちがいらっしゃいますので、仏事においてパインはポピュラーな果実といえますが、他県でもそうというわけではなさそうですね。

同じ東北の岩手ではないようで。

他県も気になるところ。









パイナップルは逆さにしておくとよい。

さて、パイナップル。置いておくと次第に甘くなるイメージがありますが、追熟はしない果実です。甘くなったと感じるのは、酸が抜けるからなのです。




こういう包丁を使わないと食べられない果実は、カットされたものを買ってきて食べる機会のほうが多いのかもしれません。ちょっとした種ですら避けられるようなご時勢ですので。





カットフルーツはたいへん便利ですが、たまにはカットされていないパイナップルも食べてみてください。カットしたてのジューシーさは別格ですので。たまに食べると、パインてこんなに美味かったのか! ってなります。僕は毎回そうなります(笑)




フルーツは、食べるまでの過程に、より美味しく食べるためのエッセンスがつまっていると思うのですが、そのあたりについても今度書いてみようかなと思った次第です。


0コメント

  • 1000 / 1000