柏崎10万円支援のニュースで気になったこと

先週気になった柏崎市のニュース

先週、いろいろ考えさせられたニュースがあった。
新潟県の柏崎市のコロナ対策に関するニュースだ。陽性者に10万円、濃厚接触者となった同居家族に5万円を給付するという市長肝いりの独自支援策だ。当初予算600万でスタートした(R2年途中から)ものが19倍の1億1400万まで膨れ上がったということで、3月で終了させるとしたものだ。

→ニュース記事

内容といい当初の予算額といい、どこから突っ込んでいいのかわからないくらいユニークな施策だ。




市議会の方のブログがすごい

一方で、柏崎市議の方が、その経緯を自身のブログで反省とともに綴っておられるのには感嘆した。

→市議会議員の方のブログ:反省すべきこと

議会でのやり取りもしっかり記載されている。これすごい。




独裁的とはいかないまでも独善的には成り得る

ブログの中で気になった点があった。

【今回このような状況になった背景として、早い時期に「新型コロナウイルス感染症の関連事業をスピーディーに進めるため、専決処分を認める」ことに議会として同意しており、それ以外でも議案を可決する前に市当局が先に周知していることが度々行われてきました。「新型コロナウイルス関連について議会は反対しない・すべきではない」という雰囲気ができていたとしたら、議会の存在意義が問われます。】

という箇所。


これ、首長が独裁的になる典型パターンだ。

独裁とはいかないまでも独善的には成り得る。ちなみにスターウォーズのパルパティーン議長(シス卿)が民主的な手法で共和国議会を乗っ取っていく手法もこの道筋だ。アニメ版のクローンウォーズでよく画かれている。エピソード2と3の間の時代の話。暗黒面に落ちる前のアナキンやユアン・マクレガーがまんなまアニメ化したオビワンケノービ、動くマスターヨーダの活躍が見られる。




有事に権力を集中、これは諸刃の剣

いまの世の中のような有事には、決定のスピード感を上げるために「専決処分を認める」必要があるケースが多々あるのは事実。そのなかで大切になってくるのは、トップの自制や議会の判断はもちろんだが、有権者の目と声だ。アホな味方は敵より怖いとはよく言ったもの。

それにしても、議員さんがこういったブログを書くというのは、有権者にとってなんと有益なことか。



我が市でも「議会便り」という議会の様子を伝える印刷物はあるが、内容の濃さという面では印刷物では限界がある。そもそもがその議会便り以外で、例えばweb上でその言をお見かけするのが「国政の選挙活動」のときくらいのもんだという現状である。

大事なのは年齢ではなく鮮度で、それは年齢関係なく磨けるものだと思うのだが、そういう側面でみたときに、いまの我が市の議員さんたちだけではなかなか厳しいものがあるのかなということをあらためて思った次第だ。

山形県の南側から。

山形県の南側から。

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